宅配クリーニングを利用する際の注意点とは?
現在では宅配という流通システムを活用することで、自宅にいながらクリーニングサービスを利用できるようになりました。
そのサービスの名前は宅配クリーニングといって、店頭での受け付けではないので、利用する場合には、気をつけないポイントがそれなりにあります。こちらでは、いくつかの注意点を紹介していきます。
キャンセルのタイミングに気をつけよう
受け付けに衣類を持ち込むタイプの実店舗型のクリーニング店ならば、洗濯を頼んだとしても、依頼をキャンセルするタイミングは多くあります。お店までの移動中にやめることもできますし、カウンターでスタッフと話しているときにやめることだって可能です。
もし衣類をスタッフに渡したとしても、洗濯という作業に取りかかっていない限り(面倒かもしれませんが)キャンセルは可能でしょう。キャンセル料など発生しないため、店頭を訪れて衣類を受け取るだけでよいです。
しかし、宅配クリーニングの場合は、キャンセルできるタイミングが限られているので注意しなければいけません。キャンセルできるタイミングを知るうえで把握しておかなければいけないのは、宅配クリーニングのシステムです。
簡単に説明すると、まずはお店が運営している公式ウェブサイトで、サービスを利用するための手続きおこなうことになります。それが終わればダンボールなどの梱包材が自宅まで届くため、洗って欲しい衣類を入れて送りましょう。送るときには、宅配業者の集荷を活用できるので、自宅まで衣類を取りにきてもらえます。
そして業者の手によって、無事に衣類が宅配クリーニング店に到着したいのなら、洗濯が開始されて、汚れた衣類をキレイにしてくれます。この一連の流れの中で、リスクなしにキャンセルできるタイミングは衣類を送る前だけです。
梱包キットは無料なので、一切お金を支払わずに洗濯の依頼をやめることができます。送ってしまったあとでも、洗濯するのをやめて欲しいことを伝えれば、キャンセルは可能でしょう。
ただし、このタイミングでは実店舗のお店と同じ無料とはいかずに、キャンセル料が発生してしまう可能性があります。ただしキャンセル料といっても、契約を破棄したことへのペナルティではありません。ほとんどの場合は、集荷と届いた衣類を送り返すための費用なので、自分の都合でやめたのなら、取られて当たり前のキャンセル料だといえるでしょう。
洗ってもらっていないのに、費用が発生するのは不満に感じるかもしれませんが、配送料として発生した実費なので支払いましょう。もちろん、すでに衣類の洗濯を開始してしまったのならキャンセルすることは絶対に不可能になります。
これは実店舗でも宅配クリーニングでも、まったく一緒なので納得できない方はいないはずです。ちなみに送った衣類が必要になり、キャンセル料を取られてもよいので、とにかく早く取り戻したい方もいるはずです。そのときは戻ってくるまで時間がかかることを知っておかなければいけません。
キャンセルしたとしても、お店はすぐに送り返すのではなく発送の手続きで1日や2日はかかる可能性があります。そのため、とにかく早く送り返して欲しいのなら、お店に連絡をして、どうにかしてもらえないか相談してみましょう。親切なお店ならば利用者を一番に考えてくれるので何かしらの対応をしてくれるかもしれません。
このようにタイミングによっては費用が発生してしまいますし返却にも時間がかかるケースもあります。そのためキャンセルする可能性がないことをしっかりと確認したうえで仕事を頼むことを強くおすすめします。
クリーニングを頼めない衣類もある
宅配クリーニングでは、さまざまな衣類の洗濯に対応していますが、どのようなものでも洗ってくれるわけではありません。サービスの対象外となる衣類もあるので、しっかりと確認してから頼むようにしましょう。
例えば洗濯に向いていない素材の衣類は、取り扱い除外品になっている可能性が高いです。クリーニングサービスに洗濯できないものを送っても、洗ってくれないのは当たり前でしょう。
そして、あまりにも汚れやニオイがひどい衣類も、受け取ってもらえない可能性があります。これは、ほかの利用者の迷惑となるのが理由なので、安心できるクオリティを保つためには仕方がないことだといえます。同じ理由でペットが利用していて汚れてしまった衣類は対応してくれない場合があるので注意しましょう。
また、ペットによる汚れやニオイがひどくなかったとしても、毛だらけならば断られてしまいます。なお、取り扱い除外品となっていなくても、お店のほうで不可能だと思ったのなら、洗濯を断られる可能性があります。そのため、もしも送ろうとしている衣類が頼んでも大丈夫なのか不安ならば、宅配にだす前にお店に質問したほうが確実です。
せっかく手間をかけて送ったものが、洗濯されることなく返ってくるのは気分が悪いでしょうから、事前に確認しておきましょう。ちなみに取り扱い除外品を送り、洗濯がされなかった場合も、送料を負担しなければいけない確率が高いです。
無料と有料のサービスをきちんとチェック
宅配クリーニングを利用するのなら、洗濯以外のサービスになにがあるか、きちんとチェックしましょう。とくに無料と有料のサービスにどのようなものがあるかによって、仕上がりが変わるので把握してからの依頼をおすすめします。
まず、無料のサービスですが多くのところでは簡易的なシミ抜きや毛玉取りなどをおこなってくれます。お店によって受けられる無料サービスには違いがあるので、自身が望む加工をしてくれるか確かめてみましょう。
無料サービスのほうでは、自分の望む加工をしてもらえないのなら、有料オプションを調べることをおすすめします。デリケートな衣類のシミ抜きや花粉ガードなどがあるため、自分が求める有料サービスがあるところを探しましょう。
有料オプションの料金表もきちんと公式ウェブサイトに載っているので費用をきちんと知ってから、特別な加工をお願いできます。ちなみに洗濯をお願いしたついでに利用ができる、長期間の保管サービスもあります。普通ならば、お店で洗濯が終わったのなら、すぐさま自宅にキレイな衣類が配送されます。
しかし、長期間の保管サービスを使えば、その衣類が必要になる次のシーズンまで、お店側が預かってくれるのです。多くの宅配クリーニングで導入されているので、便利そうだと感じたのなら利用予定のお店に保管サービスがないか確かめてみましょう。
最大限に宅配クリーニングを活用したいのなら、注意点をしっかりと把握することから始めましょう。
たいていの場合は、お店の公式ウェブサイトにある『使い方ガイド』や『利用方法』などのコンテンツを見れば、注意点を知ることができます。お店によって、考慮しなければいけない注意点は異なるので、しっかりと読んだうえで洗濯を頼みましょう。
なお、注意点の中で、もっとも気にしなければいけないのは、取り扱い除外品です。A店で大丈夫だったとしても、B店では洗ってくれない可能性もあるため、取り扱い除外品はお店ごとにチェックしましょう。